旧NISA利用者はどうする?新NISAへ切り替えるべき?初心者向けにわかりやすく解説
前回は、新NISAの「つみたて投資枠」と「成長投資枠」の違いや、初心者が失敗しないためのポイントをご紹介しました。
今回は、旧NISAを利用していた方から特に多い質問、
- 「旧NISAはどうなるの?」
- 「新NISAへ切り替えたほうがいい?」
- 「今持っている商品は売ったほうがいいの?」
といった疑問について、初心者にもわかりやすく解説します。
「切り替え」という言葉だけを聞くと難しく感じますが、実際にはそれほど複雑ではありません。
一つずつ見ていきましょう。

旧NISAとは?
現在の新NISAが始まる前に利用されていた制度が「旧NISA」です。
旧NISAには、
- 一般NISA
- つみたてNISA
の2種類がありました。
どちらも投資で得た利益が非課税になる制度でしたが、非課税で運用できる期間が決まっていたことが大きな特徴です。
例えば、
- 一般NISAは最長5年間
- つみたてNISAは最長20年間
というように、一定期間を過ぎると非課税期間が終了しました。
一方、新NISAではこの制限がなくなり、非課税で保有できる期間が無期限になっています。
旧NISAはなくなったの?
2024年から新NISAが始まりましたが、
旧NISAが突然なくなったわけではありません。
2023年までに購入した商品は、そのまま旧NISA口座で保有できます。
つまり、
「今持っている商品が自動的に売却される」
ということはありません。
旧NISAで購入した資産は、非課税期間が終了するまでは、そのまま運用を続けることができます。
新NISAへ切り替える必要はある?
結論から言うと、
これから新しく投資するなら、新NISAを利用します。
ただし、
「旧NISAの商品を全部売って、新NISAで買い直す」
という意味ではありません。
ここを勘違いしている方がとても多いので注意しましょう。
現在保有している旧NISAの商品は、そのまま保有しながら、新しく積み立てる資金を新NISAで運用するのが一般的な方法です。
つまり、
- 旧NISAの商品 → そのまま保有
- 新しく購入する商品 → 新NISAで購入
という形になります。
旧NISAの商品は売却したほうがいい?
「新NISAが始まったなら、旧NISAの商品は売ったほうがいいのでは?」
と考える方もいます。
しかし、基本的には慌てて売却する必要はありません。
なぜなら、
売却すると、その後価格が上がった場合の利益を逃してしまう可能性があるからです。
また、売却した資金を再び投資するタイミングによっては、高値で買い直してしまうこともあります。
もちろん、
- 資産配分を見直したい
- 生活資金が必要になった
などの理由で売却することはあります。
しかし、
「新NISAになったから売る」
という理由だけで慌てる必要はありません。
ロールオーバーって何?
旧NISAを利用していた方なら、「ロールオーバー」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。
ロールオーバーとは、
一般NISAの非課税期間が終了したときに、翌年の一般NISAへ移すことができた制度です。
しかし、新NISAが始まった現在は、このロールオーバー制度は利用できません。
そのため、
旧NISAの非課税期間が終了した後は、
- 課税口座へ移す
- 売却する
といった対応が必要になります。
なお、新NISAの投資枠へ、そのまま移すこと(ロールオーバー)はできません。
新NISAとの関係を整理してみよう
ここで一度、旧NISAと新NISAの関係を整理してみましょう。
| 旧NISA | 新NISA |
|---|---|
| 2023年までに購入した商品を保有 | 2024年以降に新しく購入する商品 |
| 非課税期間あり | 非課税期間なし(無期限) |
| 追加購入はできない | 新しく積立・購入できる |
つまり、
旧NISAと新NISAは、それぞれ別の制度として考えるとわかりやすいでしょう。
よくある勘違い
勘違い①
新NISAになったら旧NISAは消える
いいえ。
保有している商品はそのまま残ります。
勘違い②
すぐ売却しないと損をする
そのようなことはありません。
非課税期間中であれば、そのまま保有できます。
勘違い③
新NISAへ自動で移る
自動では移りません。
新しく投資する分から新NISAを利用します。
勘違い④
旧NISAの商品を新NISAへ移せる
現在は移すことはできません。
新NISAは、新しい投資専用の制度です。
よくある質問(FAQ)
Q1. 旧NISAの商品はいつまで持てますか?
購入した年や制度によって異なりますが、それぞれの非課税期間が終了するまで保有できます。
Q2. 新NISAへ自動で切り替わりますか?
いいえ。
新しく投資する場合に、新NISAを利用します。
Q3. 売却したほうが得ですか?
一概には言えません。
資産状況や今後の運用方針によって異なります。
「新NISAになったから」という理由だけで売却を急ぐ必要はありません。
Q4. 旧NISAの商品を新NISAへ移せますか?
できません。
旧NISAの商品はそのまま保有し、新しい資金で新NISAを利用します。
Q5. 旧NISAを持っていても新NISAは始められますか?
はい。
旧NISAの商品を保有したまま、新NISAで新しく積立を始められます。
Q6. 新NISAだけ利用しても大丈夫ですか?
もちろんです。
これから始める方は、新NISAだけ利用することになります。
今回のまとめ
今回は、旧NISA利用者が気になる「新NISAへの切り替え」についてご紹介しました。
ポイントを整理すると、
- 旧NISAの商品は、そのまま保有できる
- 新NISAになったからといって慌てて売却する必要はない
- 新しく投資する資金は新NISAを利用する
- ロールオーバー制度は新NISAでは利用できない
- 「切り替え」というより、「旧NISAを保有しながら新NISAを利用する」と考えるとわかりやすい
制度を正しく理解することで、不安なく資産形成を続けられます。
次回予告
次回はいよいよシリーズ最終回です。
**「NISA初心者によくある質問15選」**をテーマに、
- NISAはいくらから始められる?
- 銀行と証券会社はどちらがおすすめ?
- NISAで損をすることはある?
- 積立金額は途中で変更できる?
- 家族でも利用できる?
- 初心者におすすめの商品選びのポイント
など、多くの方が疑問に思うポイントをQ&A形式でわかりやすく解説します。
「これからNISAを始めたいけれど、まだ不安がある…」
という方にも役立つ内容ですので、ぜひ次回もご覧ください。


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